のゴム業界人
(総合編−正解)

ご苦労さまでした。正解は以下のとおり(赤の太字)

問1:すべてのゴムは黒い・・・・・・
そのとおり
いやいや、白いゴムもあるので、すべてが黒いゴムだけではない
タイヤは黒色だから、ゴムはすべて黒い
日本のゴム製品はすべて黒い

問2:ゴムの加硫とは何か
ゴムが腐ること
熱を加えて、ゴムを硬くし、ゴム弾性をだすこと
ゴムがだんだん老化してくること
ゴムを引っ張って伸ばすこと

問3:ゴムが世界ではじめて発見されてた言われている国はどこ・・・・
タイ
マレーシア
中国
ブラジル

問4:タイヤのゴム部分の成分はおおよそ何か?
100%天然ゴム
50%天然ゴムと50%油
50%SBR・天然ゴム・BRと50%カーボンブラックと油、その他
80%カーボンブラックと20%天然ゴム

問5:TPEって何?
ゴム薬品の一種
ゴム業界団体の略
タイヤの種類
熱可塑性エラストマー

問6:世界の3大タイヤメーカーは、Goodyearとブリヂストンと、あとはどこ?
ミシュラン
BFGoodrich
コンチネンタルタイヤ
ピレリー

問7:日本の使用済み古タイヤの約50%はどうやって処分されているか?
東南アジアに輸出されている
燃料として燃やされている
再生ゴムになっている
海に捨てられている

問8:ゴムホースは一般的にはどうやって作るの?
ゴムテープを巻いて作る
プレス加硫で製造する
押出し機で押出し、加硫缶でむす
ゴムシートを丸めて作る

問9:英語「RUBBER、ラバー」の語源は?
GUMIがなまってラバーとなった
英国のラバー卿が発見したから
オランダ語の「ラバ」から
英語で「こすって消す」を意味する「rub out」から

問10:次のうちで間違っているのはどれか?
フランス人がインディオからゴムを入手し、雨を防ぐゴム引布をつくり、その後英国人がレインコートを作った。
米国のグッドイヤー氏が、生ゴムと硫黄を混ぜて加熱すると、ゴムが固まり、加硫ゴムを発見
英国のダンロップ氏が、硬いゴムをタイヤに巻きつけ、フォード氏にタイヤを売った・・・正解:ダンロップ氏は空気入りタイヤを初めて発明した。
米国ファイヤーストーン氏が、自動車を作っていた友人のヘンリー・フォード氏に頼まれて、家でタイヤを作りはじめた

問11:一般的な1コ100円のゴム部品では、その部品中の原料ゴムの原料費はどの位?(加工費含まず)
¥80
¥65
¥40・・昔から材料費は半分から1/3と言われている
¥10

問12:天然ゴム、EPDMゴム、シリコーンゴム、フッ素ゴムで価格の高い順に並べると?
シリコーン、フッ素、天然ゴム、EPDM
フッ素、EPDM、シリコーン、天然ゴム
フッ素、シリコーン、EPDM、天然ゴム
シリコーン、EPDM、フッ素、天然ゴム

問13:耐油性のよいゴム(ポリマー)どれか?
EPDMゴム
天然ゴム
SBRゴム
NBRゴム

問14:コンドームの一般的な製造方法は?
哺乳ビン乳首と同様に薄くプレス成形して作る
金型を天然ラテックス液に浸けて、熱乾燥させて、手で巻き取る
天然ラテックスで薄いシートをつくり、真中を伸ばして成形する
水中でゴムを溶かして、浮いてきたところを乾燥させて作る

問15:ゴムがブルームして品質クレームとなりました。考えられる原因は?
硫黄が溶けにくいゴムに硫黄の入れすぎ
クレーまたは炭酸カルシウムの入れすぎ
オイルの入れすぎで表面に浮きでてきた
耐油性の悪いゴムポリマーを使ったから

問16:下の4つの話の中で、ウソの話はどれか?
-20℃の氷結した湖に車を置いておいたら、タイヤが凍り、一部周りがへっこんだままガタガタ音をたてて車が走った
天然ゴムだけのタイヤでは、ゴムの中をとおって空気は漏れない・・天然ゴムは少し空気を通す。タイヤチューブはブチルゴム製。
加硫したゴムを350℃で高速スクリュー回転の押出し機に入れたら、再生ゴムのように未加硫ゴムに戻った
100年前から鉄橋の橋げた下にはさんであったゴムはあまり老化がすすんでいない

問17:「護謨調帯」とは、今風に言えば?
熱帯ゴム森林帯
保護用ゴムシート
調節機能付きの帯
ベルト(ゴム製)・・あなたのパソコンで、「護謨」と入力できますか?

問18:カーボン分散不良を言われたら、まず手軽にテストできることは?
火で焦がしてみて、臭いをかいで判断する
比重でチェックしてみる
ゴムを溶剤で溶かしてみる
ゴム断面を白い紙にこすってみる

問19:ウェザーストリップ、ダンパープーリー、リードバルブ、グルメット、液封マウント、フィラーホース、水系ホース、グラスラン、ワイヤーハーネス、CVJブーツ、これらのゴム自動車部品で、防振ゴムといわれているものはどれか?
CVJブーツとグラスラン
ダンパープーリーと液封マウント・・上の部品名の内容がすべてわかれば、あなたはプロ
フィラーホースとウェザーストリップ
リードバルブとCVJブーツ

問20:世界の合成ゴム全体の年間生産量はおよそどれくらい?
200万トン
500万トン
900万トン
1200万トン



  業界用語チェックの解説
 用語 解説
ムーニー粘度 未加硫ゴムの粘度、軟らかさをしめす値
バンバリーミキサー ゴムと配合剤を混ぜる混合機、混練機の一般名。本当はFARREL社の
ミキサーの商品名
CMB カーボンマスターバッチ。ゴムポリマー、カーボンブラック、薬品等をまぜた
ゴムコンパウンド。黒い餅のようなもの。
老防 ゴムの老化防止剤、酸化防止剤、亀裂防止剤の略称。
加硫プレス機 熱と圧力を加えて、ゴム加硫させるためのプレス機。ゴム型物、タイヤを
生産するとき使う
ヒドリンゴム ゴムポリマーの一種。耐油性、耐オゾン性がよく、フッ素ゴム
よりは安い。
インソルブルサルファー 不溶性硫黄。ゴムに溶けない硫黄のこと。ゴムにたくさん配合しても、
溶けないので、表面に溶け出さない(ブルームしない)。タイヤによく使われる。
三面型(さんめんがた) 金型で、3つの型に割れるように設計された金型のこと。
A練り 硫黄や加硫促進剤を入れる前のゴムコンパウンド。第一段練りのコンパウンド。
ノンプロとも一部のタイヤ会社で呼ぶ。エラストミックス社の社内用語が広まったという。
だ物の製品 製品単価の安い、高度な技術を必要としないゴム製品のこと。
A団電線メーカー 大手6社の電線メーカー。古河電工、日立電線、昭和電線電纜、三菱電線、住友電工、フジクラを指す。
促入れ 加硫促進剤、加硫剤をゴムコンパウンドにいれて混ぜて練ること
重カル 重質炭酸カルシウム(ゴム用充填剤)のこと
ノンタイヤ タイヤ以外のゴム製品を指す。最近この用語を使わず、工業用ゴム製品と呼ばれている。
ブリード ゴムから混ぜ込んだオイル類が表面ににじみ出てくること
ウェットマスターバッチ 合成ゴムを製造するときに、同時にカーボンブラックをいれて
製造する、カーボン入り合成ゴムのこと。混練時にカーボンをいれる
手間が省けたり、耐水性のよいゴムができたりする。SBRウェットマスターバッチが
市販されている。

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 企画、編集、運営: ラバーステーション (加藤事務所)、Rubberstation.com

更新日05/15/2010
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