加藤事務所作成データ
精工化学株式会社のご協力により同社のカタログ(1995.7.版)より転載

熱、酸化劣化防止剤

品名・化学式・外観及び性状・性能、用途・包装単位・既存化学物質名簿番号

ノンフレックス RD

Polymerized 2,2,4-trimethyl-1,2-dihydroquinoline
外  観:淡褐色粒状,または粗粉末
軟化点:85-110℃
比  重:1.08
灰  分:0.3%以下
加熱減量:0.5%以下
汚染性:あり
保存性:良好

通常の酸化劣化に対し効力のあることは勿論,ポリマータイプの老化防止剤のため揮発性が少ないので,
特に耐熱性を要求される製品に有効である。有機過酸化物加硫に対し,ほとんど影響を及ぼさない。
CRに対しては強い加硫促進作用がある。タイヤカーカス,チューブ,ベルト,電線ケーブル,スポンジ製品,
ブレーキライニング,エアーバッグ,自動車部品,防振ゴム,耐熱工業用ゴム製品に適している。
特に厳しい耐熱性を要求される場合は5PHRまで使用されるが,通常は1~3PHRの使用で良い。
(使用量 0.5~5.0 PHR)

20kg 袋詰

(6)-1023


ノンフレックス QS

Reaction production of amine and acetone
外  観:淡褐色粒状
融  点:55℃以上(とけはじめ)
灰 分:0.3%以下
加熱減量:0.5%以下
比  重:1.08

ノンフレックスRD同様,通常の酸化防止に対し効力があることは勿論,重合タイプの老化防止剤である為,
ブリード性,ブルーム性,揮発性が少なく,耐熱性のみならず屈曲亀裂防止剤としても有効である。
有機過酸化物加硫に対し,ほとんど影響を及ぼさない。CRに対しては,加硫促進作用がある。
分散性は良く,また,アミン系でありながら汚染性は少ない。通常は0.5~1.5PHRの使用量で良い。
 (使用量 0.5~5.0PHR)

20kg 袋詰

(6)-1023

 
ノンフレックス OD-3

 Octylated diphenylamine
外  観:褐色粒状,粗粉末またはフレーク
融  点:75℃以上(とけはじめ)
灰  分:0.3%以下
加熱減量:0.5%以下
比  重:0.99
汚染性:ややあり
保存性:良好

天然ゴムをはじめ各種の合成ゴムに用いられ,優れた耐熱性,耐屈曲亀裂性を付与する。CRに対しては特に優れた効果を発揮する。
ブルームせず移行性は非常に少ない。またゴムに対する分散性がよく,加硫に対する影響はほとんどない。
タイヤ,電線ケーブル,スポンジ製品および各種工業用ゴム製品に適している。
(使用量 0.5~5.0PHR)

20kg 袋詰

(3)-299、(3)-301、(9)-2049


 ノンフレツクスOD-R

 Octylated diphenylamine、(4,4′-Dioctyl- diphenylamine)
 外  観:白色ないし微黄褐色粉末
融点:85℃以上(とけはじめ)
 加熱減量:0.5%以下
 灰  分:0.1%以下
比重:1.01

ウレタン,プラスチックの耐熱性向上に有効,特にウレタン原料のポリオールにBHTスワノックスとの併用は
単独使用で耐スコーチ性,耐酸化性ポリウレタンが得られる。

10kg 袋詰め 
(3)-301 (9)-2049

 
 ノンフレツクスOD-RH

Otylated diphenylamine、 (4,4′-Dioctyl-diphenylamine)
 外  観:灰白色ないし微黄褐色粉末
 融  点:95℃以上(とけはじめ)
 加熱減量:0.5%以下
 灰  分:0.1%以下
 比 重:1.01

石油および合成潤滑油,グリース等の高温での劣化に対し優れた防止効果を示す。

 20Kg 袋詰め
(3)-301 (9)-2049 


 

ノンフレツクスDCD

 4,4′-Bis(α,α′- dimethyl benzyl)-diphenylamine
(4,4′ Dicumyl-diphenylamine)

外 観:白色ないし灰白色粉末
融点:95℃以上(とけはじめ)
加熱減量:0.3%以下
灰 分:0.3%以下
比重:1.14

アクリルゴムをはじめEPM,EPDM,CRなどの各種合成ゴムおよび天然ゴムに対し,耐熱性向上に優れた効果があり,
アミン系でありながら汚染性の少ない酸化防止剤である。過酸化物加流に対しても優れた耐熱性を示す。
又,6-ナイロン,ABSをはじめボリオレフィン系樹脂,合成潤滑油,ポリエーテルポリオール,ホッメルト接着剤などの
熱酸化防止に優れた効果を示す。
(使用量:0.5~5.0PHR)
 
20kg 袋詰
(4)-238


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