加藤事務所作成データ
精工化学株式会社のご協力により同社のカタログ(1995.7.版)より転載

素練り促進剤・再生剤

品名・化学式・外観及び性状・性能、用途・包装単位・既存化学物質名簿番号

M R - 906

 Mixed diaryl disulfide

外 観:淡琥珀色低粘性液体
比 重:1.03~1.12 / 15℃
灰 分:0.4%以下

天然ゴムおよび合成ゴムの再生剤として特に有効で,平滑な再生ゴムを作ることができる。
再生ゴムを作る場合,再生油または軟化剤と併用し,使用量は油の5~20%が適する。
素練促進剤としても効果があり特に高温素練りに良好である。
(使用量:天然ゴム0.3~2 PHR,合成ゴム1 ~3PHR)

15kg缶詰,210kgドラム詰

(3)-1124,(3)-1125,(3)-1126

 

加硫活性剤・分散加工助剤

べシュラック

Dibutylammonium oleate
外 観:燈黄色粘性液体
比 重:0.86~0.88 / 20℃
臭 気:殆んどなし
汚染性:なし
保存性:良好

天然ゴムおよび合成ゴムの加工中における加工肋剤で充てん剤のゴム中への分散を助けるため,
加硫ゴムの物理的性質の向上が計れる。特にシリカ系充てん剤による加硫の遅れを防止するため
加硫系の調節の必要がない。有機過酸化物加硫に用いた場合,永久歪を小さくする。
(使用量0.5~1.5PHR)

15kg缶詰

(2)-609

 

べシュラック TEA-P

Blend of Triethanolamine and inert filler
外 観:白色ないし淡黄色粗粉末
加熱減量:5.0%以下
灰 分:33.3%以下

各種ゴムの加硫を活性化します。特にSBRでのシリカ系充填剤による加硫遅れを防止し加硫ゴムの
物理的性能を向上させます。粉末のため取扱い易く,各種天然・合成ゴムおよびラテックスの分散剤としても作用します。
※TEA-Pは粉末化品

20kg 袋詰

(2)-308,(1)-548

 

加硫剤

 MS-R

Morpholine disulfide
(4,4'-Dithiobis(morpholine))
外 観:白色結晶性粉末または白色針状結晶
融 点:120℃以上(とけはじめ)
灰 分:0.3%以下 
加熱減量:0.5%以下

天然ゴムには勿論のことSBR,BR,NBR,IIRなどの有機加硫剤で,通常の加硫温度で活性化イオウを放出して加硫が行なわれる。
スコーチ性が少なくサルファブルーミングがないため淡色製品,透明製品,接着製品によい。MS-Rで加硫された製品は,
耐熱性および耐圧縮永久歪に優れている。単独使用の場合3~4PHR,通常1~2PHRのイオウを併用する。
MS‐Rに0.5~2PHRのイオウを併用する。

20kg 袋詰

(5)-892

 

焼け防止剤

ノンスコーチN

 N-Nitrosodiphenylamine

外 観:黄褐色フレーク 
融 点:60℃以上(とけはじめ)
灰 分:0.3%以下
加熱減量:0.5%以下

天然ゴムおよび合成ゴムに用いられ,アルデヒド・アミン系以外のあらゆる加硫促進剤のスコーチを防止し,作業の安全性を増す。
加硫には影響が少なく加硫物の耐屈曲性を改善する。
但し,着色性があるため,白色・淡色のゴム製品には使用できない。
(使用量0.25~0.75PHR)

20kg 袋詰

(3)-431


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