のゴム業界人ク!
(技術者編)正解編
ご苦労さまでした。正解は以下のとおり(赤の太字)
問1:ゴムの配合で柔らかいゴムを作るには・・・
オイルの量を減らす
カーボンブラックの量を減らす
加硫剤の量を増やす
ムーニ粘度の高いゴムを選ぶ

問2:ゴムの混練り機でA練りの平均的な練り時間で正しいのは・・
オープンロールで30秒
加圧型ニーダーで7分間
インターミックスで10分間
タイヤ配合でバンバリー型ミキサーで5分間

問3:ブチル配合ゴムで起こりやすいトラブルは・・・・
ブルーム
収縮
割れ
エアー抱き

問4:バーウェル押出し機とは何か・・・
中でスクリューが回ってゴムを押し出す機械
ウェザーストリップのゴム押し出しをする時の機械
中のシリンダーで筒状のゴムを定量で押し出す機械
ゴム試験に使用する特殊押し出し機

問5:ゴム中の金属異物を見つける方法は?
熱で金属を感知する
電気導電率で金属を感知する
比重で金属を感知する
磁気で金属を感知する

問6:米国で最大のゴム押し出し機のメーカーは
Davis-Standard Corp
McNeil・NRM
Wabash
Farrel Corp

問7:硬度30度以下の加硫ゴムを作るとしたら?
カーボンと油を程よくいれる
ノーソレックスゴムを使ってみる
柔らかいウレタンゴムを使ってみる
加硫をオーバー加硫にしてみる

問8:タイヤは一般的にはどうやって作るの?
プレスにタイヤの形にしたゴムを貼り付け加硫し、最後にスチールコードを埋め込む
カレンダーでゴムシートをつくり、プレス加硫して、大体の形をつくり、筒状にして、両端を
引っ張り縮めてビードワイヤーを通して加硫する
スチールコードをいれたゴムをドラムに巻き、金型にいれて内側方向から風船でゴムを膨らまし加硫する
ゴムシートを加硫してつくり、削って形を出し、スチールコードを接着して付ける

問9:UHF加硫とは何か?
金型に射出して加硫すること
ウルトラ・ヒート・ファクター加硫
ゴムを熱で溶けた塩溶液につけて加硫する
要はゴムを電子レンジにとおして加硫すること

問10:ゴムの焼けとは?
プレス加硫で、こげ目をつけてしまった
米加硫時間が長すぎた
ゴムの表面がでこぼこになってしまった
スコーチをおこしてしまった

問11:ベイマックというゴムポリマーは何か?
EPDM-シリコーンゴムで信越化学工業が生産している
デュポンダウエラストマージャパン社販売している特殊ポリマーである
エチレン-アクリルゴムで、耐熱、耐油性、防振特性がよくガスケット、ホースに使われる
フッ素ゴムの一種で、DDE社が生産している

問12:シリコーンゴム成形で特に気を付ける点は?
カーボン分散がむずかしい
金型から取り出すときちぎれやすい
空気を抱き込んで不良が出やすい
表面に虹模様ができてしまう


問13:OAデバイス用のゴム部品で気をつける点は?
導電性をよくしてほこりがつかないようにする
耐熱性を充分考慮する
耐油性と耐久性を充分考慮する
シロキシサンガスがでないようにする

問14:50トンインジェクション、18インチオープンロール、150トン真空プレス、4号インターミックス。この中で新品価格が一番高いのはどれか?
50トン インジェクション
18インチ オープンロール
150トン真空プレス
4号 インターミックス

問15:ゴムA練りCMBで「加硫しない」というクレームが販売先からありました。考えられる原因は?
酸化亜鉛をいれていなかった
硫黄をいれていなかった
加硫促進剤をいれていなかった
オイルをいれすぎてしまった

問16:含油NBRとはなんでしょう?
成形NBRゴムを粉状にして油を表面にまぶしたもの。すべりやすくする
耐油性の悪い、オフスペックのNBRゴムのこと
わざと油をはじめからいれたNBRゴムで、使っているうちに油がブリードしてすべりをよくする
耐油性を特に良くしたNBRゴム

問17:現在値段が1万円/kgを超えるゴムポリマーは?
フッ素ゴムVATON B
ヒドリンゴム
液状ブチルゴム
フロロシリコーンゴム

問18:自動車のドア周りのあるウェザーストリップの一般的な作り方は、下記の工程をどの順番に作るか?
A.できたバッチを数バッチブレンドして、バラツキを少なくする
B.UHF加硫機の中をとおす
C.ニーダーかロールでEPDMまたはSBRのB練りのコンパウンドを作る
D.ホットエアーオーブンの中をとおす
E.加硫缶の中で加硫する
F.できた押出し品に、プレス加硫でコーナー部分を接続する
G.常温で、2日かけて発泡させる
F.プレス加硫でシートを作り切り出して成形する

F-C-D-A-G
C-E-G-F-A
C-G-D-F-A
C-A-B-D-F

問19:ウェザーストリップ、タイミングベルト、エンジンマウント、フィラーホース、水系ホース、グラスラン、ワイヤーハーネス、マフラーハンガーこれらのゴム自動車部品で、耐熱性が問題となるのは?
グラスラン、タイミングベルト、マフラーハンガー
エンジンマウント、水系ホース、タイミングベルト、マフラーハンガー
フィラーホース、水系ホース、タイミングベルト、ウェザーストリップ
タイミングベルト、ワイヤーハーネス、エンジンマウント

問20: PRTR法で対象化学物質となっている配合剤は?
酸化亜鉛
プロセスオイル
ニトロソアミン系ゴム薬品全部
加硫促進剤CZ  ゴム材料でPRTR対象物質の解説は、ラバーステーションPRTR解説をごらんください。

もうすこしです。
次の中で知っているゴム業界用語にチェック印を入れてください。

ゲーマンねじり試験 低温におけるゴムのこわさを測定する試験、耐寒試験の測定機器
インテンシブミキサー 密閉式混合機で、ローターとローターの間で練る機械。インターミックスともいう
ST処理 DDE社(旭化成社)開発のゴム表面硬度UPのため、ゴムのべたつきを減らすための処理方法
3シグマ データのバラツキを示す指標で、標準偏差の3倍の幅をいう
ポリマーゲル 合成ゴム中にふくまれている溶媒不溶解のポリマーゲル(小塊)をいう。ゴム重合過程で部分的に架橋がすすみ、ミキサーで混練りしてもこの塊は、消えず、よく品質不良クレームになる
塩化ゴム NR,IRに塩素を吹き込んでえられる合成ゴム。接着剤、塗料原料等に用いられる
Tan. δ      損失係数。ゴムに力を加えたとき、可塑度と弾性度の比率。ひずみと応力の位相差のタンジェント値。この値が大きいと発熱しやすくエネルギーを損失するゴムとなる
ノックピン        金型で上下の型の位置をあわせるためのピン。またプレスや加硫缶等の作動部で、停止時に動かないように止める、安全ピンのこともノックピンをいう
バラストマット 鉄道レールの下にひくゴムマットのこと。粉ゴムから製造することが多い
No.1オイル耐油性 耐油性試験に用いる、基準となるある種類のオイルをつかった耐油性試験
ASTM  米国規格協会。米国版 JISのようなもの。American Society for Testing and Materials
エンボス加工 ゴムの表面がべとつかないように、表面にきまった模様のでこぼこをつける加工
リン酸塩処理 ゴム金具がさびないにするため、リン酸塩液に金具をつけて表面に不溶性リン酸塩の皮膜をつけること。金具とゴムの接着の前処理として行われ、接着強度UP、さび防止に効果あり
促進22 加硫促進剤の2-メルカプトイミダゾリン、2-イミダドリン-2-チオール、エチレンチオ尿素のこと。発ガン性が疑われている
沈バリ 沈降性硫酸バリウムのこと
ジンステ ステアリン酸亜鉛のこと(ZINC STEARATEの略)




なお、このゴム業界人度クイズへのご意見は、ラバーステーションまでメールにてご連絡ください

 企画、編集、運営: ラバーステーション (加藤事務所)、Rubberstation.com

更新日05/01/2001
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